東洋医学

基礎中医学「気」についてその2

気とは何か

気とは宇宙を構成する基本要素である。
それらが動き、変化して人間の身体や生命活動を含む世界のあらゆるものを生み出す。
気は形のないもので、エネルギーである。また、万物を形成する大本で気が集まれば形をなし、形あるものは拡散して再び気に転化する。

気の作用

気には陽的作用と陰的作用があり、そのどちらが強いかで、陽気と陰気に分けることができる。

陰気は気の陰の面、特に肉体的器質に関係する。気が集まって物質を形成するが、凝集する性質の強い気、すなわち物質を形成する機能に傾いている気を「陰気」という。
陽気は、気の陽の面、特に機能的活動に関係する。発散拡散し、運動変化する機能を発揮しやすい気を「陽気」という。

気の陰的作用には防衛作用、固摂作用、気化作用があり、陽的作用には推動作用、温煦作用、気化作用が挙げられる。
気化作用は気の活動を通じて様々に変化することを指すが、精や気が集まり血や津液に変化するだけでなく、津液や血が気や精に変化することもある。そのため、陰陽両面の作用があると言える。

まとめ

人間の身体は気の集合体であり、健康のためにはバランスの取れた状態が必要であり、気の不調和が病気の原因になると考えられる。

参考文献
鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇

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