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東洋医学

東洋医学における肺の臓の機能としくみ

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位置

肺は「華蓋」という。肺は臓腑の中で最も高い位置にある。「宣発粛降」と呼ばれる、鍋蓋のように蒸気を上横に広げ水滴を下へ落とすはたらきがある。

肺は胸中にあり、隔膜の上の第三椎に附着しています。胸中とは隔より上のことを意味しています。上焦ともよばれる。上焦は清なる場所で陽に位置します。隔より上にある肺と心はお互いに助け合っています。肺は「相傅の官」と呼ばれ「君主の官」と呼ばれる心を補佐する役割もあリます。

肺の「宣発粛降」作用と、心の「推動」作用により全身の気血の運行を促進しています。

隔とは隔膜のことであり、解剖学的な横隔膜とは異なります。上焦の清なる二臓(心と肺)が中焦以下からの濁気を受けないよう、隔膜が遮っています。

肺は第三椎に附着する。(身柱穴)第五椎が心、第九椎が肝である。第七椎に隔のラインがあり、その上に上焦の心と肺が存在します。ここで下からの濁気を遮っています。

形態

八葉蓮華。前後三枚ずつ 小葉左右各一枚 合計八枚。呼吸により全身の清濁の気を絶えず交換しています。

肺管九節=気管。気管とは肺から喉に至るところ、天空の気の通り道です。上焦にある清なる臓(肺、心、心包)が気管で直接つながっています。

「九」は陽の極みを意味します。五臓六腑で最も高い位置に存在する肺よりも高い位置に存在します。喉から肺に至る間は陽気の強い部分であるため熱を持ちやすいです。

肺の生理

宣発粛降を主る。呼気により体内の濁気を排出する。吸気により、天空の清気を吸入し腎に下納する。

通調水道。(水道:水液が運行・排泄・発散されるための通路のこと。通調:これらの水分代謝を行うこと。)体内の津液の輸布と運行(循環)を行う。排泄に対する肺の宣発粛降作用が関わる。

肺は水の上源といわれています。雲として雨をふらし、大地を潤すことにシンボライズされています。

一身の気を主る。宗気に関わる。宗気とは、①肺が吸入した清気、②脾胃が吸収した水穀の精微、③腎精から生じた腎気、が合し肺で生成されたばかりの気のことである。人体一身の気の根源。肺は宗気を生成し全身に送る。

百脈を朝じ、治節を主る。朝=聚会(集まる、会する)。全身の気血は百脈を通じ肺に集合する。肺の呼吸により、天空の清気と体内の濁気とのガス交換をする。

肺は皮毛を主る。「皮毛」とは「皮膚・汗腺・産毛・一部の粘膜」。肺が皮毛を衛気と津液により温陽することで潤し、外邪の侵入から防衛する。肌目が細かい人は感受性が強い。感覚を主る「魄気」が関与する。

魄を蔵す。魄は肺に宿る。本能的反応と感覚の機能を概括する。魄が動くのは腎の精・志に根ざしている。心との関わりも深い。①原始的反応:むず痒い、痛い、痒い、痺れなど。②本能:生まれながらに備わった働き。③条件的反射的動作:熱いものに触れて無意識に手を引くなど。

肺と心

共に上焦に位置する。肺気の宣発粛降と心気の推動で宗気、気血津の全身への推動を管理調節している。心気の推動作用(心陽)が衰えると肺陽(温煦、推動、肺の宣発粛降)も衰える。陽池で心陽を高めることは、肺の陽気も高めることになる。心陽が旺盛になりすぎて、化火して肺を襲うと肺陰(滋潤作用)を消耗する。

肺と肝

協調して、気を流暢に流し、防衛機能を高める。肺:衛気をめぐらせる。肝:邪気に気を集める「将軍の官」。肝は「下から上へ(昇発・疎泄)」。肺は「上から下へ(宣発粛降)」。これらにより安定した呼吸となる。肝魂(陽の魂)と肺魄(陰の魂)が安定すると心神が安定する。

肺と脾

脾の昇清作用によって、水穀の精微(水も含む)を肺に上輸する。肺は宣発粛降作用によって全身に散布「宣発・粛降・通調水道」。失調すると共に湿邪が内生する。宗気の生成について。脾が生成した「水穀の精微」、肺の取り入れた「天空の気」(+腎精)から「宗気」が生成される。

肺と腎

共に上から下へのベクトル。共に水の代謝に関与する。①肺の宣発粛降作用により、全身に水が散布される。②余分な水は膀胱に蓄えられ(腎の固摂作用)、一定量溜まると腎陽の働きで膀胱(腑)から尿として排出(腎陽の温煦と推動作用)される。

参考文献

臓腑経絡学 アルテミシア

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