気候・気象

冬至

冬至は寒さが本格化し体調を崩しやすい季節です。しかし、東洋医学では冬至こそが体を養い、健やかに新年を迎えるための大切な時期と考えられています。

1. 冬至とは?

冬至は二十四節気の一つであり、今年の冬至は12月22日に訪れます。この日は北半球において太陽の高さが最も低くなり、昼間の長さが一年で最も短く、夜が最も長くなる日です。古くから冬至は一陽来復ともいいます。これは、冬至を境に陰の気が極まり、再び陽の気が生まれ始めることを意味します。この時期は気温がぐっと下がります。東洋医学では冬至は気の巡りが滞りやすい時期であり、特に体を温める養生が重要だと考えます。

2. 東洋医学から見た冬至の養生法

冬至の時期は体を冷やさないことが養生の基本です。

首、手首、足首の三首は冷えを感じやすい場所です。マフラー、手袋、厚手の靴下などでしっかり防寒しましょう。湯船にゆっくりつかることで体の芯から温まります。体調にもよりますが、38〜40度程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かりましょう。

冬至は陰の気が極まる時期であり、体を休めることが非常に重要です。早めに就寝し、朝は無理に早起きせず体をしっかり休ませましょう。夜更かしは避け、規則正しい生活をすることが大切です。寒いと外出がおっくうになりがちですが、軽いウォーキングやストレッチなど無理のない範囲で体を動かすことで血行が促進され、冷えの改善につながります。

まとめ

冬至は寒さが厳しくなり体調を崩しやすい時期ですが、同時に新しい陽の気が生まれ始める大切な節目でもあります。心と体をいたわり、養生のチャンスと捉え、新しい一年を健康に迎えましょう。

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